世界でもっとも人気のあるオンラインRPGゲームと言われるファイナルファンタジー14(FF14)。
リリース直後は大失敗した、ファイナルファンタジーは終わったとまで言われたFF14。
そのFF14のプロデューサー兼ディレクターに就任し、新生させたと言われているのが吉田直樹だ。
プレイヤーには「吉田」「よしP」「よしだあああああ」などの愛称で親しまれている吉田直樹氏が連載していたコラムを本にまとめたのが「吉田の日々赤裸々。」だ。
今回は吉田直樹氏の頭の中をのぞけるこちらの本を紹介する。
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吉田直樹とは誰か?代表的な肩書き3個+たくさん

吉田直樹氏は多くの肩書きを持っている人としても知られている。
吉田直樹はFF14プロデューサー兼ディレクター
冒険者(プレイヤー数)2700万人を突破し、世界中のプレイヤーに楽しまれているのがファイナルファンタジー14。
吉田直樹氏はそのプロデューサー兼ディレクター。一言でいうと「FF14を作ってる人の中で一番決定権を持っている人」である。
吉田氏はFF14のリリース直後の惨状を受けてプロデューサー兼ディレクターに任命され、プロデューサーレターライブ(PLL)というライブ配信で今後のゲームの方針や開発状況の説明を行うことでプレイヤーと向き合い続けてきた人物だ。
無事、FF14を新生させ、大人気ゲームとなった今では名物プロデューサー兼ディレクターとしてプレイヤーにも愛されている。そしてよくネタにもされている
先日配信された第75回FFXIVプロデューサーレターLIVE
吉田直樹は株式会社スクウェア・エニックス取締役
吉田直樹氏は当初、株式会社スクウェア・エニックスの契約社員であったらしいが今は取締役に就任している。
「スクエニの主な収入源はFF14」という噂もあり、吉田直樹氏の会社への貢献はかなり大きいようだ。
吉田直樹は光の戦士(ヒカセン)
吉田直樹氏は自分自身がヒカセン(光の戦士、FF14プレイヤーの通称)であることで知られている。
ネット配信の番組「吉P散歩」でプレイヤーの前に現れることもあれば、突然ユーザーの前に現れることもあるらしい。
(例えば、FF14の中で年越しを楽しむイベントを開催していたプレイヤーたちの前に突然現れたとか……)
その他、「吉田直樹」としての素性を隠してプライベートでプレイもしているようだ。
開発するだけでなく、自身でFF14をプレイし楽しんでいる点も、プレイヤーから愛される理由のひとつだ。
吉田直樹はその他……
こちらの動画の冒頭(開始1分後あたりから)では
「株式会社 スクウェア・エニックス 取締役 執行役員 部門担当 第5ビジネスディビジョン ディビジョンエグゼクティブ ファイナルファンタジー14 プロデューサー 兼 ディレクター 兼 光の戦士
の吉田です」
と名乗っている。
※本人も正式な肩書を覚えていないと発言している他、公式文書と名刺で表記が違うらしく、上記が正しいのかは不明。
また、上記の発言自体も2018年のことなので2023年の現在では変わっている可能性が高い。
その他非公式な肩書き
- 廃人ゲーマー
自身がヘビーなゲーマーであることから - ジャラジャラおじさん
アクセサリーを多く身に着けていることから - 謎の演歌歌手
FF14のライブイベントで和服で歌ったことから - ラッパー
麻雀の罰ゲームでラップを披露したことから - コーヒークッキー
配信番組でなぜかコーヒークッキーを作って焼いていたことから - しくじり先生
しくじり先生に出演したことから
https://youtu.be/E5jGSwv3Dd8 - 太陽系小惑星
海外のpFF14ファンが発見した小惑星に「Yoshidanaoki」と名付けられNASAに正式登録されたことから
「FFXIV」吉Pが由来の小惑星「Yoshidanaoki」、NASAに正式登録される
吉田の日々赤裸々。ってこんな本

ここから吉田の日々赤裸々。を実際に読んだ感想を紹介していく。
といっても元が連載コラムなので4ページ程度でひと区切りとなり、内容は多岐に渡っている。
吉田直樹の日常
吉田の日々赤裸々。では吉田直樹氏の日常や、それに関する価値観についてのコラムも書かれている。
例えばFF14のイベントで中国に行った話から、海外はウォッシュレットがないから嫌、という話になり、吉田直樹氏のウォッシュレットとの出会い……と発展していったりする。
吉田直樹氏のファンは読むと面白い……かもしれない。
個人的には吉田直樹 = よしP = めっちゃすごいゲームつくる人 という雑な認識を持っていて、「とりあえずなんかすごい」人だと思っていた。
ただ、このウォッシュレットの話を読むとよしPもどうでもいいこと考える普通の人なんだなあ……と実感した。
でも、ウォッシュレットの話だけでコラムかけるほどじっくり考えているのは普通じゃない気もする。
FF14の仕事で忙しいんだからそんなこと考えてないで寝る時間増やして欲しい、切実に。
FF14の裏話
吉田の日々赤裸々。の中ではFF14の裏話も書かれている。
例えば、冒頭で紹介したようにFF14のリリース直後に大失敗と言われていた時期、当初FF14とは関わっていなかった吉田直樹氏がどのように関わるようになったのか。
そして吉田直樹氏が関わるようになり、FF14の惨状を全社エマージェンシー(スクウェア・エニックスでの最も一大事に発令されるものらしい)の案件として対応するかどうかの判断に至った経緯などが語られている。
他にもプロデューサーレターライブの成り立ちであったり、新生FF14としてFF14を作り直し、ローンチに至るまでの道筋といった内容が書かれており、FF14ファンにおすすめできる内容だ。
僕は本業がITのエンジニアなのだが、この話を読んでいて、ひとごとだからすごいなあ、と思えるけど自分の会社で同じことが起きたら絶対逃げ出すだろうなあと思った。
だって自社の人気シリーズであるファイナルファンタジーの名前を冠したゲームが大失敗って……胃が痛くなりそうなので自分ごととして考えるのはやめよう。
読み物として楽しく読むのがおすすめ!
ゲーム業界やゲームクリエイターの話
FF14の話に関連したりしなかったり、ゲーム業界やゲームクリエイタ―に関する話も多く登場する。
その中で僕が興味を惹かれたのはゲーム業界に入るにはどんな勉強をすれば良いのか?である。
吉田直樹氏はゲームクリエイターであることから、ゲーム業界に入りたい子を持つ親御さんに上記の質問をよくされるらしい。
ゲームを作るのに関わる職業はプログラマー、デザイナー、ゲームデザイナー、プランナー、企画……など多岐に渡るとのことで、その中でもプログラマーはゲーム業界で働いたことはないものの、僕自信プログラマーだった経験があることでなんとなくの想像はつくんだけど、
デザイナーはアート、モデラー、アニメーター、と更に分岐していくらしい。(イラストを描くのが好きな僕がもしなるなら、アートとかだったのかな……?)
それとゲームデザイナー、プランナー、企画は吉田直樹氏の業務に近いものらしいんだけど、勉強の仕方が本人でも教えられないらしく、どちらかというとゲームをどれだけ好きかのほうが重要らしい。
ゲーム業界に興味がある人も、この本を読んで置くと雰囲気がつかめそう。
吉田の日々赤裸々。は全3冊
今回紹介する吉田の日々赤裸々。はファミ通で連載されていたコラムをまとめた本で、全3冊発売されている。
この記事では主に1巻の内容を紹介してきたんだけど、2巻と3巻も同様に吉田氏の思考や価値観が詰まったエピソードが書かれているので是非手に取ってみて欲しい。
吉田の日々赤裸々。は電子書籍の方がお買い得
実は吉田の日々赤裸々。は電子書籍のほうがお買い得だったりする。特に1巻。
僕は紙の本が好きなので、紙で購入したのでここはお好みで。
まとめ
今回は吉田の日々赤裸々。を紹介してきた。
どちらかというとFF14や吉田直樹氏の素晴らしさを書いてしまった気もするが、吉田の日々赤裸々。はそれだけ魅力的なゲームと、そのゲームを作った人が書いた本なのでぜひ読んでみて欲しい。
今回の要点まとめ
- 吉田の日々赤裸々。の作者吉田直樹はFF14のプロデューサー兼ディレクター
- 吉田直樹氏は様々な肩書きを持っている
- 吉田の日々赤裸々。は「吉田直樹の日常」「FF14の裏話」「ゲーム業界やゲームクリエイターの話」を中心に多岐に渡るコラムが読める