漫画やイラストを描く際に描かせない道具がペンタブ。
ペンタブにはいわゆる「板タブ」と「液タブ」の2種類がある。
一般には液タブのほうが高級で高機能なものと認識されている風潮があるが、液タブにもデメリットはあり、板タブにもメリットがある。
今回は、過去に僕が液タブを購入したもののデメリットが大きいと感じ、板タブに戻った話を紹介する。
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液タブを否定しているわけではない
最初に念押しするが、液タブを否定しているわけではない。
液タブについてポジティブな意見は多いし、板タブは慣れるまで使いづらいのも事実で、液タブのほうが合っている人もいると思う。
それでも、ここではネガティブな意見も上げることで液タブの購入を考えている人が僕のような失敗を避けられると嬉しい。
液タブのデメリット
液タブは重たいので使いづらい、液タブ専用スペースが用意できるなら解決
液タブは板タブに比べて重たい。
13.3インチくらいの小さいサイズのものなら1kg前後。
僕が過去に使っていた液タブは21.5インチで台座もついていたので8.06kgあった。
当時の僕の部屋は6畳ワンルームで、机の上でご飯も食べていたので机の上に液タブを出しっぱなしにできず、絵を描きたいときだけ8.06kgの液タブを机の上に置き、使い終わったら机からおろしていた。
ちなみにしまう場所もなかったので普段はベッドの上に置いていた。
板タブであれば本棚などに収納できるし、片手で取り出して机に置けて楽。
これは液タブを出しっぱなしにしておける専用スペースを作れるなら解決する話。
過去の僕のように狭い部屋になんとか作業スペースを確保している人は、このデメリットはよく考えてシミュレーションしてから液タブの購入を検討して欲しい。
液タブは熱い。冬はあったかいらしい
僕が過去に液タブを購入したのは5月。そして秋ごろまで使っていたはず。
液タブは液晶に手を置いて絵を描いているのに近い状態になる。
なので液タブ自身が熱を発しやすく、特に夏は暑い。
冷房を強めにして対策していたが、液タブと手を触れているところが暑いというか熱いので、解決しなかった。
板タブの場合は特に発熱しない。
液タブは目が疲れがちで肩が凝る、首も凝る
液タブは液晶と絵を書く場所が同じ。
なので液晶と目が近い状態になって疲れやすく、猫背の姿勢になって肩や首が痛くなりがち。
元々肩こりをしやすい僕は、液タブを使うとさらに肩こりや首が凝って痛くなりやすく、長時間の作業が辛かった。
同じく肩や首が凝りがちな人は注意して欲しい。
板タブであればディスプレイを見ながら手元だけ板タブに置いているので、猫背にはなりづらく肩凝りや首の凝りが置きづらい。
液タブは高価になりがち
液タブは基本的に板タブよりも高い。
何度も言うけど、液タブを否定したいわけじゃない。液タブの方が合う人は高価でも買う価値があると思う。
板タブのメリット
板タブのメリットは、基本的に前述した液タブのデメリットの裏返しではあるんだけど、加えてのメリットもあるので説明する。
板タブは手で絵が隠れない
液タブはペンを動かした位置に線が引かれる。
なので手と絵が重なってしまい、絵が隠れてしまう。板タブであれば絵が隠れない。
この差は慣れの問題でもあるんだけど、板タブに慣れている人は描きづらくなるかも。
過去に僕が使ったParbloの液タブは特に使いづらかった
液タブは板タブより高い。
そのため、少しでも安価にしたくてマイナーなメーカーのペンタブを購入した。
この液タブは今までに挙げたデメリットの他、製品自体が後述する理由で使いづらい。
しばらく経って板タブに戻ってみたら快適にお絵かきできたので、使わなくなってしまった。
結局、購入してから1年も経たずに中古で売却してしまっている。
使っていたのは下記リンクのParbloという中国のメーカーの液タブで、72,495円で購入した。
現在では在庫がなくなっているが、念のためいうとおすすめではない。
MacのせいかParblo液タブのせいかはわからないが動作も不安定だった
Parblo製の液タブは、そもそもPCにつないで電源を入れてもなかなかPCが認識しなかった。
使用するたびに5~10分かかり、調子が悪すぎて諦めた日もあった。
当時の僕はMac Book Proを使用していたのだが、Wacomの板タブとMacの組み合わせでも、ドライバーの最新バージョンが不安定で一つ古いドライバーに戻したら上手く動作したことがあった。
なのでMacが不安定だったか、使っていた液タブがMacと相性が悪かった可能性もある。何年も前の話なので今となってはわからない……。
WacomなどのメジャーなタブレットとWindowsの組み合わせであればユーザーも多く、正常に動作する可能性が高い。
そういった環境を使っていれば、もしかしたら僕も液タブを使い続けていたかもしれない。
最後に、僕が使っている板タブはこれ
最後に僕が使っている板タブを紹介する。
正直、「wacomの大きいタブレット使えば間違いないだろ」くらいの判断で買っている。
Windows10のPCで使用しているが、問題なく使えている。